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クリップシステムはクリップ(マガジン)による給弾を行うブラスターの識別名称である。

「CS-12」、「CS-35」等の数字は本体に付属されているクリップの装弾数が記載。

正式名称は「Clip System」、略称は「CS」 このページでは電動の「Electronic Clip System」についての説明も行う。


定義[]

CSという名称が初めて使われたのはN-STRIKE LONG SHOT CS-6とされている。

「エリートダーツが流通される前まではダーツの種類によってはブラスター毎に使用できるダーツ、使用できないダーツがあるため、それを区別させるために識別を行った」「今後のシリーズ展開のために識別を加えることで整理をしやすくした」

等幾つかの由来が考えられる。

クリップの幅よりもマイクロダーツの吸盤、ソニックダーツの弾頭がクリップの幅よりも大きく発射できないため、以前はストリームダーツのみがCSが発射できる唯一のダーツだった。だがストリームダーツも現在のCS以外では使用できない。

だが、2012年のN-STRIKE ELITEシリーズの販売に伴い発表された「エリートダーツ」及び「ユニバーサルマイクロダーツ」がそれらの問題を解消してしまったためなのか、単純に開発が飽きたからかは不明だがELITEシリーズからはCSの名称が付けられないブラスターと付けられるブラスターが出現。識別上はECSだが「RAPID STRIKE CS-18」が販売される等立ち位置が不明に。


そのため本Wikia内ではCSの定義を

「クリップにより給弾を行うブラスター全て」と定義して説明を行う。電動式のECSもCSと同様に扱うこととする。

特徴[]

CSブラスターの特徴は「クリップを交換することでリロードを行う」という点である。

通常弾を込める場合には「マズル(銃口)の先から直接ダーツを挿入する」「内部に直接ダーツを入れる」あるいは

リボルバー式であれば「シリンダーにダーツを込める」といった動作が必要となるが、CSの場合はマガジン挿入部にクリップを挿すことで一度のリロードで複数のダーツを装弾させることが可能となる。


仕組み[]

ダーツは圧縮された空気の力で放出させるため、ダーツを発射する時には極力空気がもれない、密閉された空間を作ることが必要となる。その空間を「チャンバー」と呼称し、以下の説明を行う。

例外はあるが、通常のCSブラスターのマガジン挿入部から中を覗くと円筒状のパーツがあることがわかる。それが「チャンバー」である。チャンバーが閉じている状態だとクリップが奥まで入らないためコッキングスライドを動作させることでそれに連動してチャンバーが開放、マガジンを挿入できるようになる。(クリップは本体の爪に引っかかり抜けなくなる。本体にあるマガジンリリースボタンを押すことで爪が収納され、マガジンが抜ける。)

コッキングスライドを戻すことでチャンバーが閉鎖され、同時に発射状態になるためトリガーを引いてチャンバー内に空気を放出、その空気に圧されてバレル内を通過しダーツが発射される。

クリップを挿入したままの状態でチャンバーを再度開放すると、クリップ内のバネがダーツを押し出し、チャンバー内にダーツを自動で装填、そこから再度発射して・・・という形式で発射される。


利点[]

①装弾数が多い/携行できるダーツが多い

 現時点でCS以外で最も多い装弾数を持つブラスターはZOMBIE STRIKE DOOMINATORの24発である。

だが、CSにはRAMPAGEやRHINO FIREの25発ドラム型クリップ、RAIDERの35発ドラム型クリップがあり、ブラスターによってはクリップを保管できるストレージや複数のクリップを挿入できるブラスターがあるため装弾数はCSが圧倒的に他種を圧倒している。

ちなみにNERFで最大の装弾数を持つブラスターは8本のクリップを挿入できるHAIR FIREの144発。

②リロードが即座に可能

 ①で述べたDOOMINATORを例に挙げるが、このブラスターはリボルバー式のブラスターなため、ダーツが切れた場合は一発ずつシリンダーにダーツを詰め直さなければならない。そのためリロードに時間がかかってしまう。

 しかし、CSの場合はダーツが切れた場合にはクリップを交換するだけで即座に大量のダーツを装填することができる。

③規格が変わらない

 クリップの構造はLONG SHOTから現行のブラスターに至るまで一切変わっていない。(MEGA、BOLTEXは除く)

そのため、CSに付属されているクリップは全ての他のCSに使用することができる。

この利点はブラスターを大量に買っている人ほど恩恵を得やすく、大量にクリップを携行できるだけでなく、カスタマイズを楽しむこともできる。

欠点[]

①ダーツが傷みやすい

 クリップはチャンバー内にダーツを押し込むため、バネの力が常にダーツに加わっている。

そのため、ダーツ同士の圧力やバネの力によりダーツが痛むことがある。

 他にもチャンバーを閉じるときにダーツが挟まってしまうことでもダーツが痛む。

(クリップにダーツを入れたままにしておくとクリップ内のバネにもダーツにも負荷がかかってしまうため、使用しない時にはクリップの中身を空にしておくことを推奨)

②大きい

 「クリップを固定させるために外枠のフレームを組まなければならない」「チャンバーからダーツを外に送るための通り道(バレル)が必要」「コッキングスライドを動かすため全長を伸ばさなければならない」

等の理由があり、先込めやリボルバーと比較するとブラスターの全長が大きめとなる。

(CSブラスターで最小はカスタムされていないRECONやRETALIATOR)

③威力が低い

 幾つかの異なる理由があるため分けて説明を行う。

Ⅰ,バレル

 構造上の理由でCSブラスターにはほとんどバレルが備わっている。

通常の銃であればバレルにより弾丸の直進性が上がり、命中率が上がるという効果もあるが、おもちゃの銃なのでそのような効果はなく、空気抵抗やバレル自体の摩擦も合わさり威力が下がってしまう。

(現在のバレルにはライフリングが施されているがあれに飛距離を伸ばす効果はない。)

Ⅱ.内部構造

 CSのブラスターはコッキングスライドがプランジャーよりも前に位置することが多い。その問題を解消するために「リバースプランジャー」という構造を採っているブラスターが多い。

リバースプランジャーはギミックのあるブラスターにすることができるが、その反面ダイレクトプランジャーよりも伝えられる力が減少、威力が下がってしまう。

Ⅲ,ダーツの影響を受けやすい

 先込め式のブラスターにダーツを入れるとピョコっと出てきてしまい、発射ができないといった欠点がある。それはダーツの底部が損傷しているためプランジャーの圧に勝てず、出てきてしまうという原理である。そのため「状態の悪いダーツは撃てないが、ちゃんとした物を打ち出せる」という利点も存在する。

 一方CSの場合はチャンバーにダーツを閉じ込めるためダーツの状態にそこまで左右されることはない。

 ただし、その分風圧が等しくかからずにバレルに接触、飛距離が落ちてしまったり、風圧が逃げてしまい発射に至らない。それに気づかずにコッキングをしてしまい弾が詰まるといった事例が起きてしまう。


そのため先込めの「低弾数高威力」と対を為す「高装弾低威力」という扱いがされている。


ECS[]

総ページ数 (27)

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